月別アーカイブ: 2013年12月

カルテ開示のこと

一度当院にご来院になった方はご存知かと思いますが、当院の外来ではご希望の患者様にカルテ開示をおこなっています*。これはカルテのコピーを印刷してお渡しする無料のサービスです。

もともとは、法人内でひと足先に開業した用賀アーバンクリニック(http://www.yoga-urban.jp/)ではじめた取組で、患者さんにも主体的に治療に参加していただきたいという趣旨が背景にありました。そのコンセプトが好評だったこともあり、当院でも取り入れたのでした。
一般的に、カルテというと外国語で走り書きで書かれているイメージがありますが、当院は電子カルテを使い、医師ができるだけわかりやすい日本語で書くように心がけています。したがって、患者様にとっても読みやすく、他の医師や職員も共有しやすいものとなっています。
このカルテ開示ですが、患者様によってさまざまな活用方法があるようです。たとえば、カルテをすべて保存して冊子にし、何かがあった際に病院に持参できるよう準備しているご高齢の方、あるいはお子さんをご親族が代理でお連れになった際に、親御さんに正確に病状を伝えるためにお使いになる方、などなど千差万別です。当院としても思い思いの方法でご活用いただきたいと考えています。

この試みが少しでも皆様の健康管理の一助になれば幸いです。

事務 長田

*一部診療科では診療科の性質上、おこなっておりません


曽根 淳史先生をお招きして泌尿器に関するセミナーを開催しました

夜間頻尿診療ガイドライン作成委員でもある 曽根 淳史先生をお招きして、過活動膀胱や夜間頻尿などの病態生理や治療についての勉強会を開催しました。夜間頻尿と慢性心不全の関係(日中に下肢に溜まった浮腫が夜臥床で体循環に戻るため夜間尿量が増える)など、目から鱗の話がいっぱいですので以下動画を
ぜひご覧ください。

曽根先生 略歴
川崎医科大学を卒業後、28年間のうち9年間を出身大学関連病院で、19年間を大学病院で臨床と研究に携わり、平成22年より郷里に近い宮津武田病院に勤務。研究テーマは『高齢者の排尿障害、高齢者の排泄障害の重要性』であることからも、泌尿器科の分野のみならず、高齢者医療全体を視野に入れて取り組む。現在、宮津武田病院 院長、夜間頻尿診療ガイドライン作成委員のメンバー。

≪今回案内の動画≫
◆2013/12/6 高齢者における排尿障害の診断と薬物治療の実際 (曽根淳史先生)
講演 1時間25分、質疑 20分

曽根先生セミナー写真3

曽根先生セミナー写真2

曽根先生セミナー写真1


桜新町ターミナルケース・カンファレンスが開催されました

12月4日(水)に日本在宅ホスピス協会主催、当院企画・運営で「桜新町ターミナルケース・カンファレンス」が開催されました。
1つの事例を素に、4つのMISSION【居宅サービスを導入せよ!】・【処方をチェックせよ!】・【家族の負担に気をつけろ!】・【看取りをサポートせよ!】について白熱したグループディスカッションが展開されました。
今回の企画者である市川医師と尾山看護師の提案で参加者にはパフェと温かいお茶が配られ、白熱した議論のなかにも終始和やかな雰囲気が立ち込める、とても良いカンファレンスとなりました。

今回は癌のターミナルケアが題材となりましたが、次回は認知症ケアを題材としてケースカンファレンスを企画したいと思います。

以下に当日の動画と写真を載せますので、是非ご覧ください。

写真 2013-12-04 18 39 45  市川先生セミナー3

写真 2013-12-04 19 52 05  写真 2013-12-04 20 03 36

市川先生セミナー8  市川先生セミナー2

写真 2013-12-04 20 18 55  写真 2013-12-04 20 18 37

市川先生セミナー10  市川先生セミナー9