在宅医療部」カテゴリーアーカイブ

日経ヘルスケアに当院と東京医療センターの取り組みが掲載されました。

2017/09/08 今月号の日経ヘルスケアに、当院で取り組んでいる「東京医療センターとの定例カンファ」を取り上げて頂きました。
病院医から紹介され在宅移行となったケースについて、入院中から在宅での経過までをひとつながりとして双方の主治医が報告しディスカッションします。3年前から始まったこの会は、前回から地域の在宅医や訪看、ケアマネ、薬剤師らも加わり、グループワークも行うようになるなど、徐々に発展してきています。その結果、病院側との患者さんのやり取りがよりスムーズになってきたことも実感出来るレベルまで変化してきています。

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看多機ナースケア・リビングが英国スターリング大学DSDCから ゴールド認定受賞

今年5月に開設しました看護小規模多機能「ナースケア・リビング世田谷中町」と隣接するグランクレールが英国スターリング大学の認知症サービス開発センターからゴールド認定受賞!ヨーロッパ以外では初めての受賞とのことです。
スターリング大学のwebサイトで紹介されています。

DSDC

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医療法人社団プラタナス「ナースケア・リビング世田谷中町」
日本初、認知症デザインの最高評価受賞
伝統色の採用に、英国スターリング大学DSDCが《ゴールド》授与

株式会社メディヴァ監修し、医療法人社団プラタナスが運営する世田谷区初の看護小規模多機能型居宅介護事業所「ナースケア・リビング世田谷中町」が、2017年7月24日に英国スターリング大学認知症サービス開発センター(以下DSDC)より、認知症デザイン認証で最高峰の評価である「ゴールド」を授与されました。東急不動産株式会社が開発した「グランクレール世田谷中町ケアレジデンス」と同時受賞であり、日本では初めての受賞となります。

人としての尊厳を支える、認知症デザイン認証
認知症デザイン認証は、世界各国の研究で明らかになったエビデンスをもとに英国スターリング大学DSDCにより開発されたもので、物理的環境と社会的環境を整えるための基準を示したものです。目的は、建築や内装のデザインがもたらす影響力を最大限に活用することにあります。認知症の人たちは認知機能の低下や老化による視力や聴力の低下などから生じる問題に日々直面しますが、認知症デザインは認知症の人々が物事に前向きに関わることを促し、コントロールできることを取り戻し、できる限り自立した生活を手助けすることで、人としての尊厳を最大限尊重します。

最高評価《ゴールド》の基準
認証評価は細かな基準に基づき英国からの審査官2名により行われました。英国では過去に69の施設が認証を授与されていますが、英国以外では今回初めての授与となる。中でも「ゴールド」は必須項目を満たした上で、全項目345項目のうち90%以上が基準を満たす施設だけに贈られる最高峰の評価となります。看護小規模多機能型居宅介護事業所である当施設は、認知症デザインの原則と日本の文化や慣習を融合させたものとしても高い評価を獲得。例えば利用者がよく使う空間は、空間認識を助けるために充分な色調のコントラストをつけることが推奨されますが、そこに日本の伝統的な色合いを採用しました。

レスリー・パーマー氏コメント
英国スターリング大学DSDCの首席建築士であるレスリー・パーマー氏は今回のプロジェクトに関して次のようにコメントをよせました。
「世田谷中町プロジェクトは、英国スターリング大学DSDCにとって、とても刺激的なプロジェクトでした。認知症デザイン原則を忠実に適用しつつ、生活や介護提供における英国と日本の間の文化的な違いを確認するために、日本側と密接に仕事をする必要がありました。その成果は、熟考された現代風のデザインに表れ、英国スターリング大学DSDCの認知症デザイン原則と日本特有の現代建築が融合したものとなりました。世田谷中町プロジェクトでは、看護小規模多機能型居宅介護事業所「ナースケア・リビング世田谷中町」、シニア住宅「グランクレール世田谷中町」に加えて、保育園、コミュニティサロンが併設しており、認知症の人たちが地域のコミュニティの中で、できるだけ自立して生活することをサポートするためのロジカルなアプローチとなっています。」

スターリング大学認知症サービス開発センターについて
(Dementia Services Development Centre)
英国北部スターリング(エジンバラの近く)に位置し、認知症の人々が暮らしやすい環境づくりのための様々な専門的な知見を有する大学付属の国際センターです。認知症に関する様々な側面において包括的で最新の情報を提供するために、世界中の研究や実践例を蓄積しています。25年以上にわたり、医療の専門家、建築家、デザイナーからなる多職種のチームによる認知症の人にやさしい環境デザインの重要性を広めています。ケアやデザインを通して認知症の人が暮らしやすい環境をつくるため、地域を巻き込んだ認知症にやさしいコミュニティを確立させるため、また認知症の人々のための政策提言やサービス向上のため、これまで様々なプロジェクトに取り組んでいます。
スターリング大学認知症サービス開発センターのWebサイトはこちら


『臨床 作業療法』に当院の作業療法士 村島久美子が取り上げられました。

2017年/08/02 掲載されたのは、注目のOTにインタビューする人気連載、「烈闘作業療法」です。インタビュー動画もあります。


(以下、紹介記事より)
2018年までに、すべての市町村への設置が目標とされている認知症初期集中支援チーム。その普及と啓発をされている村島久美子さんを取材しました!
「在籍している自治体から『OTに認知症初期集中支援チームに加わってほしい』と言われたら、可能な範囲で参加してもらいたい」という村島さん。
今回の取材では、認知症初期集中支援チームでの取り組みについてや、回復期病院に勤めていた頃の経験が現在、在宅でどう活かされているかなど、支援チーム参加のヒントになるお話をたくさんいただきました。
☆立ち読み・目次はこちらから☆
http://www1.tcn-catv.ne.jp/seikaisha/ot_backnumber.html


看多機管理者の片山看護師のインタビュー記事を紹介します

当院の看多機で使わせてもらっている特殊浴槽メトスさんによる、看多機管理者の片山看護師へのインタビュー記事です。看多機や在宅医療・ケアにかける思いをうまく引き出して下さっています。

よろしければご覧ください
ナースケア・リビング世田谷中町 編|VOICE with 個粋コンチェルト|METOS

個粋コンチェルトはこちら

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シンガポールにあるセント・ルークス病院から3名の見学者がお越しになりました

2017/06/23 シンガポールにあるセント・ルークス病院の在宅医療部から3名の見学者(医師、看護師、事務長)がありました。今回の見学に至った経緯ですが、もともと一行は日本と台湾の医療の現場研修に訪れる予定があったのですが、その際に東京の在宅医療の現場も見学したいという希望があったそうです。一行から研修先の1つである福岡県頴田病院の本田院長に相談があり、以前から何度か医療職間の交流があった桜新町アーバンクリニックを推薦していただき実現いたしました。

当日は、まず当院の朝の申し送りと毎朝の勉強会に参加していただきました。その後、1名ずつに分かれて訪問診療に同行し、患者宅を伺いました。

訪問診療後、戻ってきてからは桜新町アーバンクリニックの紹介や運営の工夫についての話をしました。なかでも業務効率化と質の向上の取り組みとして当院で実施しているディクテーションによる診療録の記載、24時間対応(オンコールや当直など)、iPhoneを活用した情報共有には興味があったようで、細かい質問を受けました。

お昼にははランチョン形式で遠矢先生から日本の医療の現状、在宅医療制度や診療報酬制度、そして今後の方向性についてのレクチャーがありました。
日本はすでに超高齢社会に突入していますが、シンガポールを始め他のアジア諸国も急速に高齢化が進んでいること、医療の技術の進歩により在宅医療でできる範囲が大幅に増えていること、患者視点から患者が望む場所での医療の提供が求められていること、その中で日本では地域包括ケアシステムの構築が進められていることなどについて話がありました。
このレクチャーは双方的なディスカッションとなり、シンガポールの在宅医療や介護の現状についても先方から話がありました。例えば在宅医療に関しては、時間外や夜間は病院に対応を任せているとのことで日本の在宅医療の手厚さを感じました。
また介護面では近隣のフィリピンやミャンマーから住み込みで働く人を受け入れているので家族の負担が少ないそうです。日本より進んでいると感じたのは情報の共有化の部分です。シンガポールでは国としての規模が小さいためか、情報の共有化が進んでおり、血液検査やレントゲン、CT、MRIなどの検査結果に関しては別の病院で検査を受けていても自院のコンピューター上で確認できるそうです。各病院の診療録の共有化についても現在進められているとのことです。日本でも異なる医療機関間の情報の共有化が進めば、検査を重複しなくて済んだり、同じ質問について繰り返し答えなくて済むといった患者さんにとって恩恵があるだけでなく、限られた医療資源の効率的な利用をすることができたり、1人の患者さんについての多様な情報を集約できるので医療の質をあげる可能性があると感じました。

午後は、当院が5月に開設した看護小規模多機能型居宅介護施設である「ナースケア・リビング世田谷中町」を訪問し、見学しました。ここでは、訪問・通所・お泊りの3機能を合わせ持つ看護小規模多機能というサービスのコンセプトや英国スターリング大学と共同して認知症にやさしいデザインを取り入れたことなどの説明をしました。またこの施設が入っている建物には保育園やコミュニティカフェがあり、多世代間の交流にも力をいれており、その点についても興味を示していました。

今回のような見学者の受け入れは、当院のこれまでの取り組みの振り返りの機会にもなりますし、また情報交換の場として新しい刺激をうける貴重な機会だと感じています。見学に来てくださったセント・ルークス病院のみなさま、当院を紹介してくださった頴田病院の本田院長、どうもありがとうございました。
(事務 木内大介)
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内山医師が在宅専門医に合格しました。

日本在宅医学会の専門医制度は、2009年から在宅医療専門医育成のためにスタートした制度で、指導医のいる研修医療機関で1年以上の研修を経て、多岐にわたる在宅医療においてニーズに応えられる質の高い在宅医を育成するためのものです。
http://www.zaitakuigakkai.org/k-senmon.html

先日、当院の研修プログラムで1年研修をしていました内山直樹医師が、今年度の専門医試験に合格して「在宅専門医」になることができました。
当院からの在宅専門医は、黒崎医師(2011)、西田医師(2013)、市川医師(2014)、袴田医師(2015)、五味医師(2015)、篠田医師(2016)につづいて7人目になります。
これからも在宅で療養される患者さんが安心して在宅療養できるように努めてまいりますので、引き続き宜しくお願いします。

uchiyamaのコピー


日本在宅医学会大会で6演題発表しました

2017/6/17-18 第19回日本在宅医学会大会が名古屋市の名古屋国際会議場で開催されました。
当院スタッフ皆で参加し、学びの多い2日間でした。
当院からも5例のポスター発表と、「食の視点からみた多職種連携」のシンポジウムに当院の遠矢院長と、当院の連携先の日本調剤の名越薬剤師がシンポジストとして登壇いたしました。在宅で患者様を支えるために必要な”栄養”そして、少しでも”食”での楽しみをもってもらいたいという思いと、近くのスーパーで買えるもので家族やヘルパーが調理しやすいように考えられたメニューなど、それぞれの立場から関わっていく、まさに”連携”であり、患者様やご家族を中心とした取り組みだと感じました。

当院の発表者と発表内容は以下の通りです。
どの発表会場の多くの質問があり、当院での取り組みへの関心の高さも感じられました。

発表 氏名/職種 発表演題
シンポジウム 遠矢 医師  在宅サポートチームを含めた在宅医療における多職種連携と情報共有
ポスター 篠田 医師  呼吸器疾患を在宅で診る際に病院医と在宅医が知るべきこと
ポスター 片山 看護師  訪問看護から働きかける看看連携の実際
~病院と地域双方からの事例検討による看護師間の共通認識つくり~
ポスター 五島・宍戸 看護師  在宅医療における抗がん剤の曝露対策の実態調査
ポスター 大場 介護支援専門員  介護支援専門員からみた多職種連携の取り組み
~退院支援を通して、質を高めるための実践報告~
ポスター 村島 作業療法士  都市部における認知症初期集中支援チームの在り方と
作業療法士の関与

●在宅サポートチームを含めた在宅医療における多職種連携と情報共有 遠矢院長

●呼吸器疾患を在宅で診る際に病院医と在宅医が知るべきこと 篠田医師
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●在宅医療における抗がん剤の曝露対策の実態調査 五島、宍戸看護師
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●都市部における認知症初期集中支援チームの在り方と作業療法士の関与 村島作業療法士
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●訪問看護から働きかける看看連携の実際
~病院と地域双方からの事例検討による看護師間の共通認識つくり~ 片山看護師

●介護支援専門員からみた多職種連携の取り組み
~退院支援を通して、質を高めるための実践報告~ 大場介護支援専門員

そして、学会のお楽しみはその土地の美味しい物が食べられることではないでしょうか。
皆で美味しい名古屋めしを頂いてきました。
(看護師 赤崎真理)

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頑張ってきてくれた看護師の森さんが産休入り。エールを送りました

2017/06/15 4年間頑張ってきてくれた看護師の森さんが来週から産休に入りますので、サプライズの花束贈呈と、学生時代応援団だった風戸先生が学ランでエールを贈ってくれました!

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