緩和ケアサポートパス」カテゴリーアーカイブ

3回目の遺族会(こかげカフェ)を開催しました。

2018/11/23 3回目の遺族会(こかげカフェ)を開催しました。

様々な活動を通して、「当事者でなければ理解出来ない気持ちがある」ということに気づき、今回の遺族会は「ご家族を看取られた男性の方」に限定して声をかけさせて頂き、奥様を看取られた5名の方に参加して頂きました。
看取られてからの期間は数年~数ヶ月と差はありましたが、それぞれ、この期間をどのように過ごしてきたかをお話して頂きました。

その中で印象に残った言葉は、「寂しいと感じたことはないが虚しさや切なさを感じる」と仰っていた方がいらっしゃいました。
今までは何気ないことも会話になっていたが、それが出来なくなったことや、旅行のツアーに申し込みをしようと思っても、2名~と書いてあるので申し込みさえ出来なくなってしまった。など、今までの日常がなくなってしまったことに虚しさを感じてしまうとお話されていました。
他には、落ち込んでいたが、そんなことは誰も望んでいないと思い、無理やり予定を入れるようにしていたら、本当に忙しくなってしまった。とお話される方もいらっしゃいました。
参加された方同士で、「遺品の整理が進まないがどうしたらいいのか」という質問に、「心の整理ができる時期がくるまで何もしなくて大丈夫」といった、当事者の方だからこそできるアドバイスもありました。

今回は男性の方に集まって頂いたので、「どこにスーパーがあるのか分からない」や、「パジャマがどこに売っているか分からない」「スーパーに行っても、どの食材を選べばいいか分からないので、スーパーにコンシェルジュのように何でも相談できる人がいればいいのに」など、今まで家事などやったことのない男性だからこその悩みもあるようでした。
ご近所の方との繋がりや、趣味などを通して生じるコミュニティなどでそれらの問題が解決できることもあることを知り、人との繋がりの大切さを改めて感じました。

大切な方を亡くされた悲しみは決して癒えることはないと思います。ですが、この’こかげカフェ’が、少しでもその気持ちを分かち合え、安らげる場になり、私たちもその気持に寄り添える存在で在り続けたいと思います。
(看護師 赤崎真理)

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日本在宅医学会で13演題発表しました

2018/4/29-30 第20回日本在宅医学会大会が東京 品川で開催されました。
当院スタッフも大勢で日頃の取り組みを発表しました。発表者と発表内容は以下の通りです。
特に看護師の宍戸と五島がエントリーした「在宅における抗がん剤の曝露対策の実態調査」は全238演題中の優秀演題6演題に選ばれました。(別ブログでご紹介)

発表 氏名/職種 発表演題
最優秀演題
候補口演
宍戸結理 在宅における抗がん剤の曝露対策の実態調査2
公募
シンポジウム
村島久美子 認知症になっても安心して暮らすことができる地域を目指して
認知症初期集中支援チームの活用
~認知症の人も住みやすい地域を目指して~
シンポジウム 村上典由 在宅療養支援診療所の組織マネジメント
~組織の価値を高める5つのポイント~
ポスター 赤崎真理 新しい在宅支援のカタチ
~看護小規模多機能型居宅介護を利用した症例を通して~
ポスター 船木巳加 遺族会がスタッフに与えた影響 ~スタッフもケアされる空間~
ポスター 篠田裕美 認知症のある家族とのがん看取り
~緩和ケアサポートパスでみえた家族ケアへの視点~
ポスター 大場哲也 看護小規模多機能型居宅介護における、看取り支援の在り方について
~事例を通して、サービスの特徴を活かした取り組みから考察する~
ポスター 小澤敬子 高齢者心不全患者における
看護小規模多機能型居宅介護の在宅心不全ケアモデル
ポスター 高木理江 訪問診療同行看護師の役割と意義
ポスター 染野良子 安心できる在宅移行を行うための支援についての検討
-社会福祉士の立場から
ポスター 大須賀悠子 診療所薬剤師の役割と意義の追求、質の向上に向けて
-在宅療養支援診療所薬剤師連絡会の立ち上げと活動報告-
ポスター 五味一英 急性期医療と在宅医療をつなぐ
―病診連携カンファレンスを通して―
ポスター 遠矢有紀子 在宅医療における診療記録の
ディクテーション(口述記録)の有用性について

●在宅における抗がん剤の曝露対策の実態調査2 (宍戸結理)

●認知症になっても安心して暮らすことができる地域を目指して
認知症初期集中支援チームの活用 ~認知症の人も住みやすい地域を目指して~ (村島久美子)

●在宅療養支援診療所の組織マネジメント ~組織の価値を高める5つのポイント~(村上典由)

●新しい在宅支援のカタチ ~看護小規模多機能型居宅介護を利用した症例を通して~ (赤崎真里)
赤崎

●遺族会がスタッフに与えた影響~スタッフもケアされる空間~ (船木巳加)

●認知症のある家族とのがん看取り~緩和ケアサポートパスでみえた家族ケアへの視点~ (篠田裕美)
篠田

●看護小規模多機能型居宅介護における、看取り支援の在り方について
~事例を通して、サービスの特徴を活かした取り組みから考察する~ (大場哲也)

●高齢者心不全患者における看護小規模多機能居宅介護事業所の在宅心不全ケアモデル (小澤敬子)
小澤ブログ

●訪問診療同行看護師の役割と意義 (高木理江)
高木

●安心できる在宅移行を行うための支援についての検討-社会福祉士の立場から (染野良子)
染野

●診療所薬剤師の役割と意義の追求、質の向上に向けて
-在宅療養支援診療所薬剤師連絡会の立ち上げと活動報告- (大須賀悠子)

●急性期医療と在宅医療をつなぐ―病診連携カンファレンスを通して― (五味一英)
五味

●在宅医療における診療記録のディクテーション(口述記録)の有用性について (遠矢有紀子)
遠矢

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日本在宅医学会大会で10演題発表しました

2016/7/16-17 第18回日本在宅医学会大会 第21回日本在宅ケア学会学術集会が東京ビックサイトで開催されました。当法人からはからは10演題、1年間の取り組みの方向や研究結果を発表いたしました。例年通り、発表前日ぎりぎりまで悪戦苦闘しましたが、皆無事に発表を終え、多くの方に聴いていただきました。

発表 氏名 発表演題
口演 篠田 医師  在宅発信の緩和ケアサポートパスの開発と運用
シンポジウム 木内 事務  施設での在宅医療 ~医療事務の視点から~
ポスター 五味 医師  思いをつなげる
-当院におけるアドバンス・ケア・プランニング(ACP)の取り組み-
ポスター 宍戸 看護師  外来がん治療を受ける患者への
往診同行看護師による生活指導の有用性
ポスター 片山 看護師  地域ネットワークづくりのための実践報告
~「わがまち用賀の保健室」での取り組みから~
ポスター 森 看護師  在宅緩和ケアの家族指導用パンフレットの作成
ポスター 船木 看護師  意思表示の少ないがん終末期患者との関わり
~事例を振り返り理解を深める~
ポスター 村上典 事務
メディヴァ 吉村
 在宅医療における日中および夜間の往診に寄与する要因
(その1)(その2 非がん療養患者)
ポスター 古城 事務(松原UC)  終末期医療を支える有床診療所の役割
ポスター 板倉 看護師(松原UC)  療養場所を越えての意思決定支援
~有床在宅療養支援診療所の役割~

●施設での在宅医療~医療事務の視点から~(木内大介)

●思いをつなげる-当院におけるアドバンス・ケア・プランニング(ACP)の取り組み-(五味一英)

●在宅医療における日中および夜間の往診に寄与する要因(その1)(村上典由)
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拡大版はこちら

●在宅医療における日中および夜間の往診に寄与する要因(その2 非がん療養患者)(吉村和也)
スライド2拡大版はこちら


日本内科学会総会で篠田医師が在宅緩和ケアの取り組みについてポスター発表しました

4/16 日本内科学会総会で、当院の篠田裕美医師が在宅医療におけるがん緩和ケアを、医療、ケア、生活、意志決定支援などの視点から包括的計画的にマネジメントするための取り組みについてポスター発表いたしました。

“訪問診療における『在宅緩和ケアサポートパス』の有用性の検討”
医療法人社団プラタナス 桜新町アーバンクリニック在宅医療部
○篠田裕美,林瞳,森寿江,杉谷真季,五味一英,遠矢純一郎

拡大版はこちら→訪問診療における『在宅緩和ケアサポートパス』の有用性の検討
日本内科学会2016QR

 

 

 

 

 

 

 

取り組みの詳細はこちらをご覧ください。
クリニックの取組み > 在宅緩和ケアサポートパス


「在宅緩和ケア勉強会」を開催しました

2016/3/27 今夜は地域連携先向けの在宅緩和ケア勉強会を行いました。
がん末期の方が在宅療養を希望されることが増えています。週単位あるいは日の単位で刻々と病状が進行していくなか、後手後手にならないような医療と介護の提供を適時適切に行うために各々の職種に求められることとは?
当院で取り組んでいる「在宅緩和ケアサポートパス」を紹介しつつ、在宅移行時にどのような支援が必要となるかについて、地域の多職種の方々とのグループワークで考えました。
メインファシリテーターは篠田裕美先生、林瞳看護師。

(院長 遠矢純一郎)

取り組みの詳細はこちらをご覧ください。
クリニックの取組み > 在宅緩和ケアサポートパス

高齢者住宅新聞の記事にも取り上げていただきました。
1604高齢者住宅新聞(緩和ケアパス)

 

 

 

 


医学書院「訪問看護と介護」に当院の「緩和ケアサポートパス」の記事が掲載されました

医学書院「訪問看護と介護」2016年1月号に当院の「緩和ケアサポートパス」の記事が掲載されました。
タイトルは「病院・在宅ケアチーム・家族をつなぐ「ツール」の開発と活用事例」、パス作成チームの林看護師、森看護師、篠田医師らによって執筆いたしました。
これまでもブログ等で紹介している「緩和ケアサポートパス」について7ページにわたって詳しく書かれていますので、ご興味のある方は是非ご覧ください。

取り組みの詳細はこちらをご覧ください。
クリニックの取組み > 在宅緩和ケアサポートパス

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日本ホスピス・在宅ケア研究会全国大会で「在宅緩和ケアサポートパス」の発表をしました

第23回 日本ホスピス・在宅ケア研究会全国大会で当院の作成した「在宅緩和ケアサポートパス」について、篠田医師、森看護師、林の3名が発表いたしました。
「在宅緩和ケアサポートパス」は、病院から在宅へのスムーズな連携と、在宅療養の中で適切な時に適切なサービスを導入するための多職種の情報交換ツールで、約1年前から院内でチーム編成して、パスの作成、実践、改良を行ってきましたので、今回はその概要や工夫のいくつかを取り上げて報告させて頂きました。

●K12-3: 在宅発信の緩和ケアクリニカルパスの開発 (篠田裕美)



●K12-5: 在宅緩和ケアクリニカルパスの開発–現場視点のアプローチ- (林瞳)

 

●P5-4: 在宅緩和ケアの家族指導用パンフレットの作成 (森寿江)

現在活用中の「在宅緩和ケアサポートパス」は、下記リンクからダウンロードもできますので、もし、興味を持っていただける医療機関様がいらっしゃいましたら、ぜひご活用いただきまして感想などをいただければ嬉しいです。
在宅緩和ケアサポートパス

これからも一つ一つの経験を通じて改良していきたいと思います。

(看護師 林)


NHKの医療番組「チョイス」の在宅医療第2弾「家で最期を迎えたいとき」の収録でした

今日(7/6)はNHKの医療番組「チョイス」の在宅医療第2弾「家で最期を迎えたいとき」の収録でした。

今回は当院の患者さんや看取りを経験されたご家族も取材にご協力頂きました。難しいテーマでしたが、取材に応じて下さった方々は、「自宅で最期まで暮らすこと、それを支えること」をとても前向きに、その喜びや思い、不安やご苦労を語ってくださり、良い番組になったと思います。少しでも多くの方に、終末期に在宅という選択肢があることを知っていただき、それを希望する方ががきちんと受けられるようになるといいなと思います。

テーマのおかげか、ほっしゃんら司会の方たちの興味やお話があれこれ弾み、なかなか台本どおりにはならず、終始緊張しどおしでした、、、。^_^;
あとから考えると言い足りなかったこととかがいっぱいありますが、どうかお許しを。

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8月29日土曜、NHK-Eテレにて午後8時からの放送予定です。是非ご覧ください。

NHK-Eテレ「チョイス@病気になったとき」 →http://www.nhk.or.jp/kenko/choice/

(院長 遠矢純一郎)


関東中央病院にて「病院から在宅医療へ がん診療における円滑な連携のポイント」というテーマでセミナーを開催

昨夜(6/5)は私達の主な連携先のひとつである関東中央病院にて、「病院から在宅医療へ がん診療における円滑な連携のポイント」というテーマでセミナーを開催する機会を頂きました。当院からは遠矢院長、五味一英医師、篠田裕美医師の3人で、それぞれ在宅医療におけるがん緩和ケアの総論、症例紹介、在宅緩和ケアパスについて講演し、病院スタッフにあまり知られていない在宅医療についての全体感をお伝えいたしました。

今回は、がん診療における役割分担というテーマでした。がんの診断に始まり、数年に及ぶ苦しい治療に寄り添いつづけるがん治療医にとって、患者さんとの命がけの信頼関係やその責任感の重さから、ご参加されていたある先生からは「私は、自分ががんの診断を行った患者さんは、棺桶に入るまで面倒をみろと教わってきた」とその心境を吐露されていました。

それでも患者さん側のQOLを中心に考えると、病院のがん治療医が終末期に出来ることには限りがあります。私たちは在宅医療を行う医療機関として、その真心をしっかり受け継ぎながら、残された時間を大切に過ごすための支援を担当します。このふたつの専門性がひとつながりになることで、患者さんにとって、また我々医療者にとっても、本当に安心出来るがん診療が可能となるのだと思います。今回の病院医、看護師らへのセミナーは、その大きなステップになったことを実感しました。これからも積極的にこのような活動を続けていきたいと思っています。

セミナー 遠矢院長 五味医師 篠田医師 全員


緩和ケアセミナー ~在宅視点の緩和ケアパスを活用した多職種連携~

3月18日(水)に当院医師の篠田先生による「在宅における緩和ケア」セミナーが開催されました。

がんと診断されたときから緩和ケアが必要であるといわれていますが、医師・看護師・ケアマネジャー・ヘルパーなど地域で関わる多職種が緩和ケアの知識を深め、連携していくことが、患者さんとご家族の生活の質を高めるために必要だと考えます。
「この患者さんの予後はどれくらいなの?」「もっと早くこのサービスを導入すればよかった?」そんな疑問を解消するために、今回のセミナーでは篠田先生が考案した『緩和ケアクリニカルパス』を使用して、より良い在宅緩和ケア実践のための意見交換をおこないました。

在宅での緩和ケア、なかでもがんという病の経過はどうなるのか?、そして予後を予測するには何に注目したら良いのか?について篠田先生から講義があり、その後ケアの流れをパスを通して確認し、症例を通したグループワークをおこないました。
明日からすぐに使える、わかりやすいパスとなってますので、下記動画(15分)とセミナーで使用した資料をご覧ください。