ナースケア・リビング世田谷中町」カテゴリーアーカイブ

本年もどうぞよろしくお願いいたします

2021/1/1 あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
2021年の年賀状は、患者さんに手モデルをお願いしました。
挨拶文は院長の遠矢より。
しめ縄は訪看管理者の五島の手作りです(^^)

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「DEMBASE 認知症ケアプログラム」を利用して事例検討を行いました。

2019/05/30 DEMBASE

今夜は東京都が進めている「DEMBASE 認知症ケアプログラム」を利用して、当院で在宅医療と訪問看護、看多機で関わっているケースの事例検討を行いました。

「認知症ケアプログラム」とは、関わる介護職への聴き取りにより 、その方のBPSD症状の有無や程度をNPIという評価尺度を用いてスコア化し、特に症状が強い部分を中心になぜそのような行動として表出されるのか、本人のストレスや辛さはどこから生じているのかに着いて議論し、具体的なケア計画をたてるというものです。DEMBASEというICTツールを用いて、症状とケア効果が見える化されるのが特徴。

初期集中支援に続き、次なる認知症の方の在宅生活をささえる施策として、今年から都内の複数の自治体事業所が取り組み始めています。当院でも2年前からこのプログラムに参画していますが、今回は当院が在宅医療と看多機で関わっている認知症の方ついて、2回目の検討会となりました。

OT村島のファシリテートのもと、その後のBPSD症状の変化と前回立てたケア計画の妥当性について語り合いました。中心となるのは、日々のケアを担っている介護スタッフたちによるアセスメントで、NPIスコアの項目をたどりながら、参加した訪看や在宅医からの情報も重ねて多面的に検証しつつ、DEMBASEに入力していきます。

介護スタッフらは、普段の関わりのなかで本人の行動や表情のちょっとした違いやその奥にある気持ちを感じとる力に長けていて、往診の短時間しかみていない自分には気づかされることがたくさんありました。複数の介護スタッフによる主観的な観察が集約され、DEMBASEにより客観的なグラフとして示されます。

介護スタッフにとって、自分たちのケアの結果がこんな風にデータ化されることは、仕事の自己評価につながるし、認知症の方の行動と周りの関わり方の関連が見えることで、画一的でない個別性の高いケアへの意識が高まるでしょう。家族や環境など生活背景も深く理解しているおかげで、様々なアイディアが出てくるのは、在宅というセッティングならではでしょう。

なにより、認知症のBPSD症状を本人の困りごとの表出としてとらえて、それを軽減解消するにはどのようなアプローチができるかを議論し続けるこのプロセスが、「不穏行動」と言われていたところからの大きな飛躍をもたらす可能性があります。私たちもまだまだ僕らもまだまだ模索している段階で、このシステムの効果は判りません。とてもシンプルだけど、感情的になりがちな認知症ケアの困難さを冷静に分析できるツールとして、引き続き活用してみようと思っています。

日本版BPSDケアプログラムとは(東京都福祉保健局)

日本版BPSDケアプログラム パンフレット(東京都医学総合研究所)

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医師と介護士で本をつくりました。《介護現場で使える・医療対応の手引き》

2019/05/08 院長の遠矢医師と、ナースケア・リビング介護スタッフで、
《介護現場で使える・医療対応の手引き》の本をつくりました。

介護士のみなさんは、高齢の方々の一番近くにいて、生きるために必要な部分を支えてくださっています。
在宅医療を提供するわたしたちにとって、生活を支えてくれる彼らは、とてもとても重要で大切な仲間です。
その介護士のみなさんが、体調変化や急変時、お看取りのときに、少しでも困ることなく対応できるように。
現場で本当に使えるものを。
いざというときに見やすいように、写真やレイアウト、言葉選びにもこだわったそうです。

本屋さんで見かけたら、ぜひ手にとってみてください。
Amazonでも販売開始してます!

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遠矢純一郎・著
【ポケット介護】引ける!わかる!高齢者の急変時対応
ーーいざというとき、あわてず素早く対応できる
https://www.amazon.co.jp/dp/4297105705/

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防災を考えるワークショップを開催しました。

2019/04/24 今夜は地域の連携先である多職種の皆さんと共に防災を考えるワークショップを開催しました。

【地域の医療を支えるわたしたちが、災害時にできること】

災害は、まさかというときに突然やってくるということを、わたしたちは過去から学んでいます。
そのとき、どう動くか。

地域の医療を支えるわたしたちが、災害時にできること。
患者さん方や、そのご家族、地域のみなさんのことを想ったとき、どんなことを備えておけるのか。
わたしたちは、そのことに正面から向き合わないといけないと思いました。
そして、地域の医療・介護を担う仲間たちと、一丸となってつくりあげたいと。

深沢まちづくりセンターの鈴木所長からの、災害についての生きた知識や、対策をはじめている仲間たちからの、たくさんの情報共有。
本日の学びや視点を、これから生かしていきたいと考えています。
定期的に開催しますので、ご興味のある方はぜひご参加ください(^^)

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「ナースケア・リビング世田谷中町」のデザインについての記事が掲載されました。

2019/03/27 47NEWS 地方紙と共同編集のよんななニュースに看多機「ナースケア・リビング世田谷中町」のデザインについてのインタビュー記事(所長片山看護師)が掲載されました。

47NEWS 地方紙と共同編集のよんななニュース
第7部「認知症、次の一歩」(5) 住居デザイン過ごしやすく  色分け工夫、難聴に着目も

片山


当院の組織についてのインタビューが掲載されました。

2019/03/12 m3キャリア「病院経営事例集」に当院の組織についてのインタビューが掲載されました。看護師や事務など医師以外の職種のひとりひとりが、主体的に運営やチームビルディングに携わっていられる環境を目指しています。

ぜひご覧ください。
→ マネージャー”として医療者を輝かせたい──桜新町アーバンクリニック 村上典由事務長
→ 桜新町アーバンクリニックが、半年ごとに席替えをする理由とは?

無題


小泉進次郎議員が当院在宅医療部に見学にこられました。

2019/02/28 今日は小泉進次郎議員が当院在宅医療部に見学にこられました。往診バッグの中身に始まり、在宅医療における様々な課題とタスクシフティング、これからの地域薬局のあり方、在宅クリニックにおける薬剤師の役割など、短い時間ではありましたがとても濃密な議論となりました。

進次郎氏は、世の中をより良くしていく変えていくという誠実で革新的な情熱に溢れていて、傍に居るだけで包み込むような優しいエネルギーが感じられる方でした。スポンジのようにぎゅーっといろんなことを吸収していかれたので、鉄は熱いうちに打て、早々に今日の議論をチャートにまとめてお送りしようと思います。

小泉進次郎議員のホームページとFacebookに紹介していただきました。
 → ホームページ
 → Facebook


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認知症初期集中支援について、この6年間の実践報告会を開催しました。

2019/02/22 今夜は2012年から当院が取り組んでいる認知症初期集中支援について、この6年間の実践報告会を開催しました。首都圏におられる認知症看護認定看護師や初期集中支援に取り組んでおられる方々など、約50名が集われました。
認知症初期集中支援は、今年度(2018年度)から全国の自治体での実施が義務付けられた新オレンジプランに基づく国の新しい認知症施策。認知症になっても本人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域のよい環境で暮らし続けられるために、認知症の人やその家族に早期に関わる「認知症初期集中支援チーム」を配置し、早期診断・ 早期対応に向けた支援体制を構築することを目的としています。
事前にこの事業のための講習会などはあるものの、「どんなケースを対象にすれば良いのか?」「どうやって対象者を把握しているのか?」「かかりつけ医や専門医との連携はどうすれば?」など、各自治体での模索が始まっています。今回の報告会でも、その実務者(チーム員)の方々が多く集われ、実際的な質問が多く寄せられました。
全国一斉に同じ課題に取り組んでいるにもかかわらず、他のチームがどのような活動をしているのかなど横のつながりがほとんど無いのが残念です。今後のスピード感を上げるためにも、まずは今回集われた方々を中心にSNSなどでつながり、情報やノウハウの交換できるプラットフォームを立ち上げることも検討していきます。

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第4回地域包括ケア研究会で看多機「ナースケア・リビング世田谷中町」の片山所長が基調講演させていただきました。

2019/01/29 世田谷区の急性期基幹病院のひとつである日産厚生会玉川病院にて、第4回地域包括ケア研究会が開催され、当院の看多機「ナースケア・リビング世田谷中町」の所長である片山智栄看護師が基調講演をさせていただきました。
テーマは「地域包括ケアシステムにおける在宅看護の役割」。急性期病院の医師や看護師、ソーシャルワーカーらに対して、在宅での生活をささえる看護や医療の実際、そして看多機という統合的包括的サービスがもたらす価値についてお話しました。限られた地域リソースが効果的に連携しあいながらひとりの患者さんをささえていくには、お互いの役割や機能について理解しておくことが必要になります。早期退院の支援など病院と看多機のさらなる連携を進めていきたいと思います。

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「心不全患者を地域で支えるには」セミナーを開催しました。

2019/01/10 当院では2017年の10月より地域のケアマネさんや訪問看護師さん、訪問薬剤師さん向けに月に1回のペースで「在宅医療スキルアップセミナー」を開催してきました。

第14回目となる今回は、「心不全患者を地域で支えるには」と題して、東京医科大学循環器内科学分野の兼任講師をされている渡邉雅貴先生をお招きし、心不全の病態や実践的なレクチャーをして頂き、それを元に、当日参加して下さった50名ほどの多職種の方々で症例検討のグループワークを行いました。
グループワークでは、それぞれの立場から様々な意見があり、それぞれの考えを理解でき、とても有意義なものになりました。

医療者の中でも心不全に対して苦手意識を持っている人は多く、また`今更聞けない`と思っていることも多いですが、レクチャーの内容は、それらが解消できるような内容でした。
これから、心不全は爆発的に増えていくことが予測されています。
それらの疾患を抱えていても安心して過ごせるように、それを支えるスタッフが十分な知識を持って、疑問に思うことは異なる事業所間でも、気軽に相談できるような関係性ができることが多くの方々が安心して暮らせる地域づくりになると考えています。

今回参加して下さった皆様、遅い時間にも関わらずありがとうございました。
この「在宅医療スキルアップセミナー」は、`顔の見える関係作り`も目的ですので、是非、ご気軽にご参加下さい。
(看護師 赤崎真理)

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