投稿者「sakura-urban」のアーカイブ

引き続き、熱中症に要注意!

竜巻や突然の豪雨など激しい気象に驚きますが、もうすこし続く暑さのなか、
まだまだ熱中症に対する注意は必要です。外来でも暑さに体調を崩して来院されるかたが多く、
お彼岸までは暑い日もあるでしょうから、この機会におくればせながら熱中症について情報提供したいと思います。
十分な準備と対処で、のこりの夏を乗り切りましょう!
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熱中症で大切なのは、「予防可能」なことです。

「高温」や「多湿」の環境が体に影響を及ぼし、脱水と熱により起こる身体の機能不全が熱中症の本態です。
予防の要は3つ;(1)暑さを避ける(2)水分の補給(3)塩分の補給
です(と書くとあたりまえのようですが、繰り返します)。
暑いところにいなければ熱中症になることはありません。
また湿度が高いと気温・室温が低くても熱中症になりやすくなりますので、湿度を下げることも意識する必要があります。

対策としては…

・日傘をさす。
・帽子をかぶる。
・扇風機や空調(エアコン)を使う(室温28℃、湿度70%以下目標)。
・日陰を選んで歩く。
・朝のうちに打ち水をする。
・ブラインドやすだれを垂らす。
・テントを張り、軒を出す(屋外での活動時)。
(環境省 熱中症保健マニュアルより)

 

水分補給は、汗をかいたり喉が乾いたら十分な摂取は鉄則です。

入浴や睡眠時も汗をかきますので、入浴後や起床時に水分補給をしていただくのが良いでしょう。
塩分に関しては、通常通り食事をする場合にはさほど神経質にな る必要はありません。
しかし、汗をかくと水分とともに塩分も失われます。大量の汗をかいたときは塩分補給にも注意しましょう。高温多湿環境に長時間いるときも、水分と共に塩分摂取を励行ください。
補給には、スポーツドリンクや経口補水液(オーエスワンなど)が有効です。冷水(5~15℃)と梅干しのような組み合わせもいいですね。
糖分があると小腸での水と塩分が吸収されやすくな るとも言われていますが、市販のスポーツドリンクは糖分が多く、2倍程度に薄めての飲用をお勧めします。
心臓病、高血圧、腎臓病、糖尿病等で水分制限・塩分制限や 糖分制限がある場合には担当医にご相談してください。
参考サイト:
環境省 熱中症予防情報 http://www.wbgt.env.go.jp/
環境省 熱中症保健マニュアル http://www.env.go.jp/chemi/heat_stroke/manual.html

【熱疲労や熱中症の症状】

上記の注意をしていても、体調を崩されることがあります。
特に炎天下で活動し、水分摂取・塩分摂取を行っているが体温上昇で体調を崩す場合や、屋内にいるから大丈夫とおもっている場合に、気分不快や嘔気・頭痛・倦怠感などをおこし、来院される方もいらっしゃいます。

熱中症の症状として注意が必要なのは…

・ずきんずきんとした頭痛
・めまいや吐き気
・応答がおかしい、呼びかけに反応がないなどの意識障害
・高い体温
・熱い、赤い、乾いた皮膚

 

重症度分類としては、以下の表が参考になります。

www.env.go.jp_chemi_heat_stroke_manual_2-1.pdf
(環境省 熱中症保健マニュアルより)

 

私自身は夏終盤の気温の上下に体がついていっていませんが、十分な準備と対処で、のこりの夏を乗り切りましょう!

参考サイト:
かくれ脱水 http://www.kakuredassui.jp/
環境省 熱中症保健マニュアル http://www.env.go.jp/chemi/heat_stroke/manual.html
(外来担当 富塚太郎)

ユマニチュード -フランス発の介護メソッド

8月24日に当院にておこないました、ユマニチュードの講演会のご報告です。こちらをご覧下さい。http://www.sakura-urban.jp/blog/?p=548

セミナー中で紹介された映像では、メソッドの実践によって精神症状をもつ患者さんが
心を開いていくさまが次々と映し出され、それは感動的ですらありました。
長いあいだ拘縮していた患者さんの手が開いたり、頑なに散歩を嫌がっていた患者さんが
外出したり、あるいはシャワーを嫌がっていた患者 さんが素直に浴びてくれるようになって
いくのです。そこには、単純に機能的な動きの発現だけではなく、明らかに何かが伝わった
というしるしが見て取れました。

こう書くと、まるで宗教のようですが、、、
たしかに、患者さんに対するジネスト先生の視線や触れ方は慈愛に満ちていて、
聖職者のようでした。ただ、その技術はジネスト先生のような限られた人だけが
できるというものではありません。誰でもが修得できる形に落とし込まれているのです。

また、データとしても、このメソッドにより、ケアの拒否や暴力が減り、ひいて
は介護者のストレスが減ることが示されているとのこと。

もちろん、実際の現場で実践していくにはきっと様々な困難があることとでしょ
う。また、上述した事例は一部なのかもしれません。
ですが、純粋に患者家族あるいは患者の立場を想像すると、理想の介
護の姿のありようを見た思いがしました。また、患者さんの認知機能低下によって
悩み・ジレンマを抱える看護師や介護職にとって福音となるメソッドだと感じました。

これから少しずつ日本国内でも普及していくものと思いますし、ぜひそうあって
ほしいものです。
個人的にも、ささやかですが、その広がりを支援していきたいと願う次第です。

外来事務 長田


「ユマニチュード」イブ・ジネスト先生による講演会を開催しました

8月24日に当院主催で「ユマニチュード」イブ・ジネスト先生による講演会を開催しました。           “ユマニチュード(Humanitude)”というフランス発祥の、認知症の人のためのケアメソッドをご存知でしょうか?認知症の人に“人”として接するために構築された「認知症ケア理論」と、実践するための150を超える「具体的な技術」は、認知症の人の周辺症状を軽減するばかりでなく、ケアする人にやりがいと感動をもたらします。今ではフランスの400を越える病院や介護施設、老人ホームで利用されており、それぞれの施設の職員が継続的に教育セッションを受け、質の向上を図っています。

今回は、来日されていたメソッド創始者のイブ・ジネスト先生によって、その理論と数多くの事例に基づいた実践的なケアの哲学と技術についてお話いただける機会をいただきましたので、急遽、東京医療センター様と共同開催という形で講演会を開催いたしました。

ユマニチュード1

◆日時  2013年 8月24日(土)
13時~15時 (映像を駆使したレクチャー)
15時~17時 (徹底質問コーナー)
◆会場  東京医療センター 大会議室                                           ◆主催  桜新町アーバンクリニック、東京医療センター

時間がない中でご案内したのですが、先駆的な取り組みで成果を上げられているジネスト先生の講演ということで、官庁、行政の担当者から、マスコミ、医療・介護従事者など、140名以上の方々にご参加いただき、講演と質疑を合わせて約5時間の熱い会となりました。

今回、ジネスト先生が来日され講演していただけたのは、ユマニチュードを日本に広めたいと考え、ユマニチュード日本支部を立ちあげられた医療センターの本田美和子先生によるものです。本田先生には講演の司会進行もお願いし、大変お世話になりました。また、医療センターの皆様、通訳の高野勢子様にも大変お世話になりました。心よりお礼申し上げます。

ユマニチュード2

本田美和子先生によるユマニチュード紹介記事
http://goo.gl/TdLo4e

フランスTV M6 ZonE ユマ二チュード特集1 冒頭
https://docs.google.com/file/d/0ByHmsqs6UuqiRWZXM1VXa0Y5MTg/edit?usp=drive_web

フランスTV M6 ZonE ユマニチュード特集2 医師のコメント
https://docs.google.com/file/d/0ByHmsqs6UuqiWWEwSVRPbjdIU1E/edit?usp=drive_web

フランスTV M6 ZonE ユマニチュード特集3 ケアの実践
https://docs.google.com/file/d/0ByHmsqs6UuqicG1Zazdsb3VMaXc/edit?usp=drive_web

ZonEマルクさんRosette long ver.m4v
https://docs.google.com/file/d/0ByHmsqs6UuqiYzV0Z1VsN1Q1MHc/edit?usp=drive_web

フランスA2ニュース特集.m4v
https://docs.google.com/file/d/0ByHmsqs6UuqiS1RmRzRQYmprV28/edit?usp=drive_web

ユマニチュード紹介記事.pdf
https://docs.google.com/file/d/0ByHmsqs6UuqiTkxWN3pUeG9xTzA/edit?usp=drive_web

東邦大学看護学部 高齢者看護学研究室ブログより
http://www.lab.toho-u.ac.jp/nurs/gerontology/blog/tjoimi0000001ohn.html

ユマニチュードがNHKでも取り上げられました
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/700/167909.html

当日の様子が高齢者新聞に掲載されましたので、以下をご覧下さい。

ユマニチュード

 

 


日経ヘルスケア2013.8

日経ヘルスケア2013.8

日経ヘルスケア8月号に認知症初期支援チームの概要が取り上げられました。

高齢化の進展に伴い、認知症高齢者の数が急速に増加するなか、厚生労働省は「認知症施策推進5か年計画」―通称「オレンジプラン」を公表してます。
オレンジプランのなかでは認知症ケアパスについて言及されていますが、それを支えるのが認知症初期支援チームです。
当院で実施する認知症初期集中支援にも直接的に影響する認知症初期支援チームの概要が取り上げられてますので、上記記事をご覧下さい。


高知で41度、国内観測史上 最高気温を記録

こんにちは、桜新町アーバンクリニック 事務の大草です。
本日、高知県で41度を観測し、全国の最高気温記録を塗り替えたようです 😯

私が小さい頃(20年以上前ですが・・・)は暑い暑いと言っても耐え切れない程ではなく、

真夏にも関わらず友達と外で遊んでいたなぁという記憶がありますが

今ではクリニックから駅まで歩く程度でさえ苦痛に感じてしまいます。

気候が変わってきているのか、私の年のせいかは定かではありませんが、

体感としてはどちらにせよ辛い日々が続きますね。

さて、ニュースでは連日の様に熱中症の報道が出ています。

お外にいる方・・・のどが渇いた!と思う頃には既に体には水分が足りていない状態ですので

のどが渇く前にできるだけ小まめに水分をとるようにしましょう! 🙂

 


「認知症ケアの先進地をゆく」

認知症ケアの先進地をゆく(前編)    認知症ケアの先進地をゆく(後編)

メディカル朝日7月号と8月号の「認知症ケアの先進地をゆく」連載編に、

当院院長の遠矢先生の記事が掲載されました

日本の認知症ケアは欧州と比べてかなり遅れていると言われてます。
当院院長の遠矢先生が認知症ケアの先進地であるオランダ・フランス・イギリスを視察した
様子が記載されてますので、上記記事をご覧下さい。


認知症初期集中支援チーム始動(高齢者住宅新聞)

高齢者新聞

高齢者住宅新聞に桜新町アーバンクリニックの認知症初期集中支援チームの取り組みが紹介されました。

厚生労働省の認知症施策について掲載されているなかで、当院の認知症初期集中支援チームの取り組みが紹介されました。
上記記事をご覧下さい。