日総研「地域連携~入退院と在宅支援」2016年7・8月号に当院の大須賀薬剤師の取り組みの記事が掲載されました。
ご興味のある方は、ぜひご覧になってください。
投稿者「sakura-urban」のアーカイブ
日本在宅医学会大会で10演題発表しました
2016/7/16-17 第18回日本在宅医学会大会 第21回日本在宅ケア学会学術集会が東京ビックサイトで開催されました。当法人からはからは10演題、1年間の取り組みの方向や研究結果を発表いたしました。例年通り、発表前日ぎりぎりまで悪戦苦闘しましたが、皆無事に発表を終え、多くの方に聴いていただきました。
発表 | 氏名 | 発表演題 |
口演 | 篠田 医師 | 在宅発信の緩和ケアサポートパスの開発と運用 |
シンポジウム | 木内 事務 | 施設での在宅医療 ~医療事務の視点から~ |
ポスター | 五味 医師 | 思いをつなげる -当院におけるアドバンス・ケア・プランニング(ACP)の取り組み- |
ポスター | 宍戸 看護師 | 外来がん治療を受ける患者への 往診同行看護師による生活指導の有用性 |
ポスター | 片山 看護師 | 地域ネットワークづくりのための実践報告 ~「わがまち用賀の保健室」での取り組みから~ |
ポスター | 森 看護師 | 在宅緩和ケアの家族指導用パンフレットの作成 |
ポスター | 船木 看護師 | 意思表示の少ないがん終末期患者との関わり ~事例を振り返り理解を深める~ |
ポスター | 村上典 事務 メディヴァ 吉村 |
在宅医療における日中および夜間の往診に寄与する要因 (その1)(その2 非がん療養患者) |
ポスター | 古城 事務(松原UC) | 終末期医療を支える有床診療所の役割 |
ポスター | 板倉 看護師(松原UC) | 療養場所を越えての意思決定支援 ~有床在宅療養支援診療所の役割~ |
●施設での在宅医療~医療事務の視点から~(木内大介)
●思いをつなげる-当院におけるアドバンス・ケア・プランニング(ACP)の取り組み-(五味一英)
日本在宅医学会大会 シンポジウム座長を終えて
2016/7/16 日本在宅医学会大会、初日のシンポジウム2「在宅看取りは困難になってきたか?」にて座長を務めさせていただきました。300席の会場はあっという間に埋まり、立ち見で埋め尽くされました。
直前の特別講演で池上直己先生からの「看取りについての一般意識調査での「最期まで自宅で」を希望したのは10%程度、国民は在宅看取りを望んではいない」という結果が示されました。
一方、シンポジストの3名からは、在宅医、訪看、病院連携室という立場から在宅看取りの実践を語られ、本人ご家族の希望や事情、予後予測、ささえる医療介護の緊密な連携体制などの要素が不可欠という共通点があり、これらを丁寧に支援することで在宅看取りにつながっていくとのことです。
また池上先生の別の調査では、終末期においては多くの方が延命治療を望まず、なんと「入院は希望するが、治療は望まない」が1/3に及ぶことも示されました。つまりは終末期の不安を入院で解消しているのだろうから、その安心が在宅でも得られることが判れば、もっと在宅で過ごすことを希望するのではないか、という見解です。
この40-50年に及ぶ病院中心の医療が常識化した中、一般の方々のみならず病院の医療者も、在宅医療はもちろん、自宅での自然な看取りについての経験が無くイメージも持てないのが現状です。
しかし実際在宅で看取られた方の満足度が高いことも実感しています。退院当初は「なにかあったら病院に行く」と仰っていた方が、在宅医療を経験されたことで、「出来れば自宅で」とお気持ちが変化することもしばしばあります。池上先生が述べられた通り、今後在宅でも安心した療養や看取りが可能なのだという経験や認識が広がることで、国民の意識も変わっていくのでしょう。
もちろん、あくまで看取りとは、より良く生きるための支援の結果としてもたらされるべきもので、それが目的になってはいけません。在宅看取り率が制度や診療報酬に影響したり、自治体毎のランキングのように示されることへの危惧を感じます。なによりスピード感が要求されている日本の高齢者対策の反動で、穏やかな在宅看取りが損なわれることがないように努めていかねばならないと感じました。
(院長 遠矢純一郎)
篠田医師が在宅専門医に合格しました。
日本在宅医学会の専門医制度は、2009年から在宅医療専門医育成のためにスタートした制度で、指導医のいる研修医療機関で1年以上の研修を経て、多岐にわたる在宅医療においてニーズに応えられる質の高い在宅医を育成するためのものです。
http://www.zaitakuigakkai.org/k-senmon.html
先日、当院の研修プログラムで1年研修をしていました篠田医師が、今年度の専門医試験に合格して「在宅専門医」になることができました。当院からの在宅専門医は、黒崎医師(2011)、西田医師(2013)、市川医師(2014)、袴田医師(2015)、五味医師(2015)につづいて6人目になります。
これからも在宅で療養される患者さんが安心して在宅療養できるように努めてまいりますので、引き続き宜しくお願いします。
当院と東京医療センターの総合内科との合同カンファレンスを開催。
ヘルスケア&ファイナンスに当院事務の村上のインタビュー記事が掲載されました。
日本老年医学会学術集会で五味医師が『クリニカルパスを活用した在宅での肺炎治療』について口演発表しました。
2017/6/9 第58回日本老年医学会学術集会で五味医師より当院で取り組んでいる『クリニカルパスを活用した在宅での肺炎治療』の実績についての報告をさせていただきました。
当院で作成した肺炎クリニカルパスの有効性を検証するために、導入前の87例とパス導入後の54例についての治癒率と死亡率を比較したところ、肺炎クリニカルパス導入後、在宅治癒率が上昇し、死亡率が減少した結果が得られました。クリニカルパスを使用し速やかに治療を開始できたことで重症例においても良好な転帰が得られた可能性があると思われます。
肺炎クリニカルパス・各種資料のダウンロードはこちらから
クリニックの取組み > 肺炎クリニカルパス
在宅医療学会で大須賀薬剤師とココカラファイン砧薬局さんで共同発表しました。
6/4 在宅医療学会にて、当院の大須賀薬剤師とココカラファイン砧薬局の川名さんで、在宅緩和ケアでの薬局との連携について共同発表しました。質疑応答では、地域での連携の際には職種を問わずその都度リーダーシップを発揮してまとめる係が必要だ、というディスカッションになりました。
PCAポンプを用いた在宅緩和ケアにおいて 診療所薬剤師および地域薬局間連携が 有効に機能した1例
MacFan7月号でチーム医療3.0の講演記事が掲載されました。
MacFan7月号(P.72-73)で、先日のMobileHealthcare 2016におけるチーム医療3.0の講演を取り上げていただきました。在宅医療の情報とナレッジの共有におけるICT活用についての取り組みが紹介されています。
MobileHealthcare 2016 講演動画
https://teachme.jp/r/jikei-ope