投稿者「sakura-urban」のアーカイブ

呼吸器科の専門誌「The LUNG 」に、当院の篠田裕美先生の投稿が掲載されました

呼吸器科専門医かつ在宅専門医という立場で、在宅医療の質的向上や病院医との連携のあり方について篠田先生らしい視点で書かれています。呼吸器症状は在宅生活の継続を困難にすることも少なくないので、緩和ケアも含めそのマネジメントやQOLに根ざした医療の考え方について言及されています。

医学専門誌にこのような特集が組まれること自体、時代の変化を反映していて、興味深かったです。機会があれば、是非ご一読を。

(院長 遠矢純一郎)

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ナースケア・リビング 事業所名にこめた思い

看護小規模多機能居宅介護事業所を始めよう!と決めて光陰流水のごとく、時がながれ、毎日が充実しております。今回は、事業所名にこめた思いについてお伝えしたいと思います。
ひとつ、ひとつにこだわりをもっていきたいので、事業所の名前をどうするのか、非常に悩みました。

そもそも、訪問看護ステーションを立ち上げたときに、わたしたちは、プロフェッショナルとしての看護を目指そうと決意しました。在宅看護を提供するプロフェッショナルとしては、介護(ケア)が欠かせません。ケアを知らなければ、疾病や障害を抱えた人や家族を支えることはできません。看護だから、介護だからと分けてしまえるものではないとおもっています。そんな思いから医療看護介護統合の場としてナースケア・ステーションができました。

ナースケア・ステーションが看護小規模多機能型居宅介護事業所(看多機)をつくる、ということはどういうことなんでしょう。
『自分のお家』で暮らし続けるを大切にしたい、ということでセカンドハウスという概念は無くしました。

訪問・通い・泊まり、介護保険サービスのほぼすべてをひとつの事業所で、ひとつのチームで提供するという看多機はそのひとの生活を支えるすべてを担うことになります。
ホッとできるふれあいの場 リビングルーム家族ではないけれど、そのひとにとっての人生を支える存在にわたしたちはなりたい。
医療的ケアをも提供するわたしたちは、生命をもサポートする存在になり得るかもしれない。

人生、生命 = Life ライフ

そのひとがそのひとらしく、生き、暮らし続けるーing

Living リビング

そんな思いと決意、そして責任を感じながら 《ナースケア・リビング Nurse Care Living》 という名前をつけました。

ひとつひとつ、みんなで話し合い、期待や叶えたい夢を出し合っていくプロセスは とても大切なこと。思いを行動へ、夢を実現させるため、わたしたちは歩み続けます。

(ステーション所長 片山智栄)


東京医療センターとの定例カンファレンス

2017/2/23 今夜は当院と東京医療センターとの定例カンファレンス。
今回のテーマは「知ってほしいよ!訪問看護」。急性期病院の医師看護師MSWらに「訪看の使い方」をご理解頂くべく、当院の尾山・五島看護師がプレゼン。制度から1日の動きまで事例を交えた臨場感のある内容が素晴らしかったです。
「特別訪問看護指示書」で何が出来るのか?」
「介護保険と医療保険の使い分けは?」
「入院中の外泊にも訪問看護が入れるのか?」
など、実際的な質問とディスカッションができて、とても有意義な時間になったと思います。
この貴重な機会のために、入念に準備してくれた双方のスタッフの皆さん、ご苦労さまでした。
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(院長 遠矢純一郎)


「英国の認知症研究イニシアティブと最新の研究成果」の報告セミナーに参加してきました

2017/2/20 駐日英国大使館主催 の英国認知症研究セミナー -英国の認知症研究イニシアティブと最新の研究成果- に参加してきました。
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厚生労働省によれば、国内の認知症の人は462万人(2012年)で高齢者の15%を占め、認知症予備軍といわれ る軽度認知障害(MCI)も約400万人と推計されています。

2025年には、認知症の人は700万人を超え、高齢者 の5人に1人が認知症になると試算されています。国際アルツハイマー病協会が2016年9月に発行した「世界ア ルツハイマー病報告書2016」では、世界の認知症の人の数は、2015年には約4680万人でほぼスペインの人口 に匹敵し、また、2050年には1億3150万人に増加すると試算されています。

認知症は世界的課題になっていますが、未だに治療薬がみつかっていないのが現状です。

そこで認知症に関する研究者たちを、国に関係なくその叡智を集め、研究を促進しよう!というのがイギリスの取り組みです。世界にはたくさんの研究者がいて、それぞれが仮説を立てさまざまな研究をしています。効率的に研究が進むよう、研究成果をシェアし合う場をつくったそうです。

日本における認知症ケアの研究や実績などももっと世界に発信し、世界中の認知症ケアがそのひとにとってより良いものとなりますように、わたしたちも世界に向けて発信していこう、と決意を新たにしました。

駐日英国大使館、大使公邸で開催されたセミナーで、シャンデリアや高い窓、ティータイムなど素敵な時間が過ごせました。
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セミナーの内容は臨床研究に関わることが多かったためむずかしかったのですが、大使公邸でafternoon Teaが楽しめてちょっと高貴な気分を味わうことができ、楽しめました!

(ステーション所長 片山智栄)


『かんたき』こんな思いで開設に至りました

2017/2/8、看護小規模多機能居宅介護の申請手続きが終了。
いよいよ、ナースケア・リビング世田谷中町が始動します!

今回は、桜新町アーバンクリニック(訪問診療)、ナースケア・ステーション(訪問看護)がなぜナースケア・リビング(看護小規模多機能型居宅介護)を開設するに至ったのかをお伝えしたいとおもいます。

世田谷区で訪問診療を開始して、もうすぐ9年目になります。
さまざまな疾患、患者さん、ご家族、そして連携先の皆さまに支えられ、学ばせてもらうことで、わたしたちは成長することができ、クリニックの仲間たちも増えてきました。
ただ、そのなかでいつも、もっと患者さんたちの
「自宅で最期まで暮らしたい」
「入院や施設入所はしたくない」
という気持ちに寄り添うことができないかと、葛藤しておりました。

わたしたちの法人には、同じ世田谷区に有床診療所の松原アーバンクリニックがあります。在宅患者さんの入院も可能なため、薬の微調整が必要な場合やホスピス緩和ケアを希望される方などには利用をお勧めすることもできましたが、『自宅で』を支えるためには、違う方法がないかと模索しておりました。

多職種チームで編成された、強固な医療看護セラピストチームがお家生活を支える、おおげさに言えば、そのひとの生き方を支えるチームになるためには介護(ケア)を自分たちで支えることが不可欠だと思うようになりました。

そもそも、どうして入院や入所の選択を余儀なくされるのか。そこには、家族の介護負担や医療的ケアの壁が存在します。

医療依存度が高いケアが必要な方は、一般的な介護保険サービス(デイサービスやショートステイ)が利用しにくくなります。介護職で実施できる医療的ケアが制限されているためです。気管切開されているから、経管栄養やバルーンチューブがあるから、酸素投与中だから、といった理由で利用できない現状がまだまだあります。
自宅で療養生活を継続するためには、家族が介護負担するしかないのです。休みなしの介護が続くと、どんなに愛情があっても、疲労が蓄積します。そんな家族をみて、患者さんは入所や入院を考え始めるのです。

医療依存度が高い方でも、安心して介護保険サービスを利用できるようにしたい。家族が休めるように、お家以外の休まる場所、リビングルームを提供したい。お家での生活が継続できるように、セルフケアを高め、生活リハビリを強化したい。

そんな願いから、わたしたちは看護小規模多機能型居宅介護を選択しました。

医療と看護、そして介護の連携から統合へ。
わたしたちは新しいプロジェクトを始動します!!!

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(ステーション所長 片山智栄)


『かんたき』の工事現場に行ってきました

2017/2/1 本日は現在工事中の看多機に見学に行ってきました。

約1万坪の敷地に分譲マンション、サービス付き高齢者向け住宅、コミュニティプラザ、認可保育園も入る一大プロジェクトです。訪問したタイミングが丁度午後の初めでしたので、大手ゼネコンの工事スタッフが大勢集まって申送り(?)をしている最中でした。建物の躯体は完成済みで、これから内装工事に取り掛かる段階ですが、実際、看多機の施設になるスペースに入ると、これまでは図面でしか見てこなかったものが、実寸で迫ってくるので色々感じるものがあり、開設が近づいていることを実感しました。

5月1日の開設を目指して申請をすることになっていますので、あと3ヶ月、利用していただける皆さんにとって最高のサービスになるよう、最善を尽くして準備していこうと思います。これからも準備状況の報告をしていきますので引き続き宜しくお願いします。

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クリニックで餅つき大会を開催しました

2017/1/20 クリニックで2年ぶりに餅つき大会を開催しました。
院内のクラブ活動である「あやしいものづくり隊」が計画、事前準備、買い出し等を担当しました。当日は雪がちらつく寒い日でしたが、地域の方々や、スタッフの家族、育休中のスタッフなどたくさんの方々にいらして頂き、滞りなく楽しい会を行うことができました。10kgのもち米を7回に分けてみんなで餅つきを楽しみました。つきたてのお餅は、きなこやあんこ、大根おろしや納豆などの変わり種まで、それぞれの出身地の味も披露しました。
来年も開催予定ですので、お近くの方は是非遊びにいらしてください。

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蒸したお米を石うすに移して、いよいよ始まります!

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やっぱり子どもたちには、いちご大福が大人気でした。

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今回の目玉は、船木看護師のご実家の鳥取より送って頂いたカニでカニ汁を作りました。産地直送のカニは当日の朝にクリニックに届き、開けてびっくり、まだ動いていました!寒い日のカニ汁で心も体も温まりました。

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美味しくいただきました!おいで頂いた皆様ありがとうございました。

(看護師 赤崎真理)


『かんたき』開設 想いをカタチに!

明けましておめでとうございます。
ナースケア・リビング世田谷中町 開設準備室の大場です。
年末年始にかけて開設準備室メンバーと「かんたき」開設に向けて打ち合わせを繰り返しておりました。今年はいよいよ、念願の「かんたき」開設を春に控えております!
メンバーは一丸となり、「ナースケア・リビング世田谷中町」開設に向けて、邁進していく所存です!!

前回のブログでは、「ナースケア・リビング世田谷中町」開設に向けての思いを伝えさせて頂きました。
開設準備室メンバーは皆、最期までご自宅で自分らしく過ごしていくための支援をしたいと思っております。
職種を超えて、医療・看護・介護が一つのチームになった時に、自分たちの思いが実現出来ると信じています。

ただ・・・どんなに良い事を思い描いていても、思うだけでは実現出来ないことも事実です。
今私たちは、メンバーの思いを実現していく為に、思いを具体的なカタチにしていっております。
思いをカタチにという事で浮かぶものは、介護理念や介護方針などが挙げられます。
理念や方針は勿論ですが、それ以外にもカタチにしているものは沢山あります。
これから出会うであろうご利用者の顔を想像しながら、施設内の備品を調整したり・・・
これから出会うであろう職員の事を想像しながら、勤務体制や職場環境を考えたり・・・
全部話すとキリがありませんが、一つ一つの事に意味のある思いを込めています!
自分で言うのも変かもしれませんが、どれもワクワクしてくるものです!
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思いをカタチにすることで、ご利用者はもちろんですが、一緒に働く仲間も笑顔になり自分たちの支援が誇れるような、それぞれの居場所を作れると嬉しく思います。

私たちのチームは同じ目標のもと、多種多様な思いを尊重していきたいと思っています。
そうすることで、職種を超えた本当のチームが出来上がると信じています。
私たちと一緒に思いをカタチにしていってみませんか?ご興味のある方はご連絡ください。
http://www.plata-med.com/career/detail.php?id=623
http://www.plata-med.com/career/detail.php?id=638

今年もどうぞよろしくお願い致します。
(介護福祉士・介護支援専門員 大場)

 


2017年 新年あけましておめでとうございます

新年あけましておめでとうございます。昨日からクリニックの診療も開始しています。
朝のミーティングで、スタッフ全員ひとりひとり今年の抱負を発表し合いました。仕事以外の抱負では「今年こそ運動したい!」という話が多かったから、今年も登山部やリレーマラソン部の活動を再開しようと思います。そして昼休みに隣の用賀神社に初詣。この一年、クリニックに関わる皆様が健やかでありますようにとお祈りしました。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。
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『かんたき』開設への私の想い!!

はじめまして、「ナースケア・リビング世田谷中町」開設準備室の大場哲也です。私は介護福祉士・介護支援専門員の立場から開設準備に携わっています。私は介護職の立場として、開設準備室の「かんたき」にかける開設への想いや、どのような介護を提供していこうと考えているのかを、今後お伝えしていきます!

看護小規模多機能型居宅介護(通称:かんたき)については、これまでのブログをご覧ください。
■2017年春 新しい介護サービスを始めます!(前編)
■2017年春 新しい介護サービスを始めます!(後編)

私自身、在宅・施設と15年近く介護の現場に携わる中で、「このまま家で過ごしたいけど…」と思いながらも、病気の進行や医療管理が難しくなってきたことで、ご本人や介護者の方の負担が強くなり、入院などの選択を迫られ、これまでの生活を諦めなければいけない場面に幾度となく出会ってきました。ご本人やご家族の思いが強いほど、心苦しい選択をされいらっしゃいました。また、私も介護職として本当に寂しい思いをしてきました。

私たちの「かんたき」では、最期まで自宅での生活を続けるための、居場所を作っていきたいと想っています。

ほとんどの介護サービス事業所は、介護職が中心で、医療職はほとんどいません。私たちの「かんたき」では医療職と介護職がひとつのチームとして働きます。介護職が医療職に気軽に相談をして、ケアの提供を行うことができます。医療職が介護職と気軽に話をして、利用者の生活について考えることができます。みんな同じ視点を持ち、気軽に話をしていくことで、ご利用者様、患者様第一の思いを持ったチームになるのだと思います。

すべては利用者や家族が、どんな状態になっても笑顔で暮らしていけるように。私たちは、そんな思いを持って「かんたき」に取り組んで行きたいと思います。

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(介護福祉士・介護支援専門員 大場)