院長の遠矢純一郎です。
先日くらら用賀で「看取りケアセミナー」を実施しました。
対象は、ほとんどが看取り経験の無いホームスタッフの方々。
皆さん実体験としても、死に向かう過程に向き合う経験が無いので、「怖い」「どうなるのかわからない」「自分になにか出来ることがあるのか?」といった不安を抱えているようでした。
それでも先日くららで看取った方に夜勤帯から朝まで寄り添い、最期を看取ってくださった若い男性ヘルパーさんは、「駆けつけた家族に、どういう言葉をかければいいのかわからなかった」と言うので、「亡くなられた本人には、お別れにどんなお言葉をかけられたのですか?」と聞くと「最期までお優しい方でしたので、『ありがとうございました』と申し上げました」とおっしゃいました。天に召された方への愛情と畏敬、感謝の気持ちこそ、看取りに向きあうときに必要な気持ちだと思いますが、そこに立ち会われたことで自然と学びを得ているようでした。
少人数でしたが、とても充実した勉強会になりました。