2017/2/20 駐日英国大使館主催 の英国認知症研究セミナー -英国の認知症研究イニシアティブと最新の研究成果- に参加してきました。
厚生労働省によれば、国内の認知症の人は462万人(2012年)で高齢者の15%を占め、認知症予備軍といわれ る軽度認知障害(MCI)も約400万人と推計されています。
2025年には、認知症の人は700万人を超え、高齢者 の5人に1人が認知症になると試算されています。国際アルツハイマー病協会が2016年9月に発行した「世界ア ルツハイマー病報告書2016」では、世界の認知症の人の数は、2015年には約4680万人でほぼスペインの人口 に匹敵し、また、2050年には1億3150万人に増加すると試算されています。
認知症は世界的課題になっていますが、未だに治療薬がみつかっていないのが現状です。
そこで認知症に関する研究者たちを、国に関係なくその叡智を集め、研究を促進しよう!というのがイギリスの取り組みです。世界にはたくさんの研究者がいて、それぞれが仮説を立てさまざまな研究をしています。効率的に研究が進むよう、研究成果をシェアし合う場をつくったそうです。
日本における認知症ケアの研究や実績などももっと世界に発信し、世界中の認知症ケアがそのひとにとってより良いものとなりますように、わたしたちも世界に向けて発信していこう、と決意を新たにしました。
駐日英国大使館、大使公邸で開催されたセミナーで、シャンデリアや高い窓、ティータイムなど素敵な時間が過ごせました。
セミナーの内容は臨床研究に関わることが多かったためむずかしかったのですが、大使公邸でafternoon Teaが楽しめてちょっと高貴な気分を味わうことができ、楽しめました!
(ステーション所長 片山智栄)