アーバン日誌

「ネーザルハイフロー」の勉強会

院長ブログ 2023年6月22日

朝の勉強会にて「ネーザルハイフロー」を取り上げた。経鼻カニューラから毎分30Lくらいの高流量フローを流すことで、一定の酸素濃度を維持した呼吸が可能となる。コロナ禍でも人工呼吸器の不足を補うように活躍した装置が在宅にも。

必要な機器はとてもコンパクトでかつ静か。実際装着してみると、想像していたより鼻への負担は少なく、慣れれば受け入れられる感じだった。かなりの風量になるので、鼻粘膜の乾燥を防ぐために加湿が必要。この機械では30L/分の設定だと6時間おきに加湿用水タンクが空になるため、補充せねばならないそうだ。

すでに小児科領域ではかなり使われているそうだ。在宅酸素器との接続や結露防止のチューブなどで回路を組む必要があり、訪問看護で対応することになるだろう。これがあることでその方が望む自宅での暮らしを続けられるのなら、とてもありがたいこと。

こうした新しい医療デバイスを自宅でも安全に使えるように、知識とスキルをアップデートし続けていこう。

アーバン日誌一覧へ
ページの先頭へ戻る