ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(Universal Heaith Coverage(以下、UHC))とは、「すべての人が適切な予防、治療、リハビリ等の保健医療サービスを支払い可能な費用で受けられる状態」を指す。UHCは、すべてのSDGｓ(持続可能な開発目標）達成の基盤であり、ゴール３（健康と福祉）のなかではその達成が掲げられている。

JICAによるUHC達成のための医療保障制度強化コースの研修の方々が弊院に視察に来られた。アジア、アフリカ15カ国から、自国の医療システムの向上を目指して、日本の医療保障制度を学びに来ている。日本の診療所による在宅医療や地域包括ケアについて説明した。

研修生からは「病院や診療所など医療機関には情報共有の仕組みがあるのか」、「家族はどれくらい関わるのか」、「ロボットは活用しているのか」など日本の常識とは異なる角度からのご質問をたくさんいただいた。

研修生のひとりから「いい仕事をしていますね。ぜひ続けてください。またいつか会いましょう。」とお声かけいただいた。ニーズとコストのバランスを考えながら、よりよい在宅医療を目指していこうと思う。