アーバン日誌

1年の振り返り

院長ブログ 2022年12月29日

12月28日、桜新町アーバンクリニックに併設する訪問看護ステーションである「桜新町ナースケア・ステーション」の看護師やセラピストたちが、この1年で看取りに関わったケースを振り返るデス・カンファレンスを行った。

おひとりおひとりの病状や生活ぶり、ご家族のことなどを、担当した看護師が振り返る。

終末期の褥瘡や排泄、がんの症状や皮膚病巣など、医療的には次第に悪化していく一方の課題に対して、少しでも本人や家族の苦痛や不安を軽減させようと、看護師らは決して諦めることなく、雨の日も酷暑の日もひるむことなく、毎日丁寧に時間をかけて手当てを重ねていく。

そんな日々はやがて終わりを迎える。それは長い時間を共有してきた当事者たちとの別れでもある。頑張ってきたケースの終わりには、自分たちのケアについての達成感や後悔、そしてある時間その方の生活や人生、生き方に触れたことの記憶など様々な想いがつきまとうだろう。

それらをチーム内で共有し、それぞれの思いを受け止め、チームの学びにしていくデス・カンファレンス。自分たちのケアは、患者さんの苦痛や尊厳はどうだったのか。たくさんのエネルギーを費やした自分たちの看護の意味や結果を改めて言葉にできる場があることで、安心してその先へ進んでいけるだろう。ベテランも若手もともに成長していこうとするカルチャーと、各々のライフプランを尊重しながら柔軟に対応していくしなやかさと結束力の高さが、和やかなカンファレンスの雰囲気にも現れていた。

桜新町アーバンクリニックでは、さらに看護の力を強化すべく、看護師を募集しています。医師や薬剤師、MSWやケアマネなど様々な職種と協働する在宅医療のチームワークや訪問看護にご興味のある方、ぜひご連絡ください。

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